「ラノゲツクールMV」を一足早く体験してみました!
公式Twitterで「60日間先行体験版」のプレゼントキャンペーンが行われていたので応募してみたらなんと当選!というわけで、本日ダウンロードしたばかりの体験版を第一印象だけでレビューしてみたいと思います。
まずは体験版を起動
体験版を起動すると、ホーム画面が開きました。ここで新規プロジェクトの作成ができるようです。
実際にいくつかプロジェクトを作成してみました。作成したプロジェクトはホーム画面からいつでも開く事ができるようですね。
さらにこのホーム画面、画面上部のツールバーからいつでもこのページに移動してくる事ができます。つまり、複数のゲームを並行して制作している時や、過去に作ったゲームの設定を見返したい時など、ラノゲツクールMVを再起動させなくても簡単にプロジェクトの切り替えができるという事ですね!便利。
3つのテンプレートを試してみる
新規プロジェクトを作成する際に3つのテンプレートから作り始める事ができたので、とりあえず1つずつ見てみようと思います。
まずは「Sample 720p」というテンプレートから。
ゲームを始めてみると、言語選択の画面が表示されました。
ラノゲツクールMVには言語選択の設定があり、作成したゲームの表示言語をプレイヤーに選択させる事ができるようです。もちろん、あらかじめ翻訳・登録しておく必要があるのですが、国内だけでなく海外にも向けてゲームを公開したい人にとってはとても便利な機能だと思います。
なお、体験版では日本語の翻訳が完了していないとの事で、テンプレートは「英語」と「ドイツ語」の選択肢しかありませんでした。とりあえず「ENGLISH」を選んでゲームを始めてみましょう。
「ヘイっ!ユーここで何してるんだい?」
と謎の美少女に英語で話しかけられました。END。
これ以上はクリックしてもボタンを押しても反応が無いので、ゲームクリアという事でしょう。サンプルだから仕方ない。
気を取り直して、次は「Black Jack Example」というテンプレートを開いてみます。
「ヘイっ!私と一緒にカードゲームで遊びたくない?それはブラックジャックに似てるんだ」
唐突にブラックジャックに似たカードゲームに誘ってくる美少女。ま、いっか!オッケーオッケー、レッツプレイよ♪
「YOU LOSE!」
いやいやいやいや!遊び方知らんもん!!ブラックジャックに似たカードゲームって何よ!?
きっとブラックジャックの遊び方を知っている人なら勝てるんだと思います。
ところでこのカードゲーム、なんとラノゲツクールMVのコマンドで作られてるっぽいんですよね。まだちゃんと調べてないので詳細は分からないのですが、画面上のUIも、数字も、文字も、カードも、それらの動きをつけるアニメーションも、コマンドの組み合わせで実現してるっぽいのです。
これ、結構すごいのでは……?
「RPGツクールMV」はUIや演出、アニメーションが苦手な印象なのですが、「ラノゲツクールMV」は割と簡単にそれらを実現できそうに見えました。エディタも見やすく整理されてるし。
さて、続いては「In-Game UI Example」というテンプレートを開いてみます。
タイトル画面からして今までと雰囲気が違います。ゲームのUIも自分で作れるよ!というサンプルのようです。このタイトル画面も、選択肢もコマンドで作成できるっぽい。
セーブ画面やロード画面までコマンドで作れるっぽいです。こだわればこだわるほど、いいものできそうですね。
他にも……
名前入力のUIや……
数字入力のUIまで、これら全部コマンドの組み合わせでできてるっぽいです。
いや、これ全部自作しようと思ったらかなり労力要りそうな気がするんですけど、エディタに表示されてるシーンコンテンツを見ると簡単そうに見えてくるから不思議!(たぶんそんなに甘くない)
エディタを見てみよう
右下の「シーンコンテンツ」の部分に、このシーンで起きるイベントが記載されています。
- キャラクターがシーンに登場
- メッセージボックスの表示設定
- メッセージを表示「Hey!」
といった感じですね。ここに設定できる項目はエディタ左下の「コマンド」に集約されています。
右上の黒い部分には「ライブプレビュー」が表示されます。プレイテストしなくてもシーンの内容がライブで確認できるので便利です。
また、上部のツールバーからデータベースを開けば、キャラクターやシステムの設定ができたり、「共通イベント」を登録する事ができます。「共通イベント」とはRPGツクールでいうところのコモンイベントのようなもので、シーンの中で何度も使うような処理をあらかじめ設定しておく事ができます。
Live2Dを試してみる
ラノゲツクールMVの目玉機能といえば、Live2Dへの標準対応ではないでしょうか!
早速どんな物か試してみたくなりました~!背景を学校に変えて、Live2D用のモデルをシーンに登場させると……えいっ!
完璧です☆
特に何も設定しなくても、セリフを喋らせただけでセリフに合わせて口パクまでしてくれました!
きっと自作でLive2Dのモデルから作るとなると大変なんでしょうけど、これだけキャラが動いてるのを見ると作りたくなってくる……。
まとめ
正直、ラノゲツクールMVはかなり高度な事ができる本格的なツールだと思いました。
思ったよりヘルプの文章量も使えるコマンド数も多くて覚えるのが大変そうなんですが、こだわる人にはとことんこだわれるだけの道具が揃ってます。コマンドだけでもかなり高度な事ができそうですが、さらに上を目指す方にはjavascript等を使ったプログラミングも可能。おまけに、エディタ自体の改造も可能だそうです。
以前、公式Twitterで「RPGツクールMV」と「ラノゲツクールMV」を合体させるようなツールの開発を検討中だという記事を見ました。マップやバトルは「RPGツクール」で作り、会話シーンは「ラノゲツクール」で作る、それを1つのゲームとして出力できたら……素敵だと思いません?期待大です。
まだまだラノゲツクールMVを触ってみて初日なので、また何か発見があれば記事にしたいと思います~(^-^)