クリッピングとは
イラストソフト「CLIP STUDIO PAINT」で色を塗る時にとても便利な機能です。
レイヤーにクリッピングを設定すると、下のレイヤーの描画部分からはみ出した箇所は表示されなくなります。
つまり、こういう事。
服の色がはみ出していても、このレイヤーに「クリッピング」を設定すると……
はみだしていた部分が表示されなくなり、下地レイヤーと同じ描画範囲だけに色がつきました!
この機能を利用すれば、あらかじめ下地レイヤーを塗っておく事で線の外にはみ出さずに色を塗る事ができます。
同じように、新しいレイヤーを作成してクリッピングを設定し、服の影を塗ってみましょう!
あれれ? 下地レイヤーより外にははみ出してないけど、肌の部分にまで服の影がついちゃってる……。
そう、この場合、本当なら「服の影」レイヤーは「服」レイヤーにクリッピングしてほしいところなのですが、複数のレイヤーに連続してクリッピング設定をしても「クリッピング設定されたレイヤーにクリッピング」する事はできないようです。
クリッピングはあくまで、設定したレイヤーより下にある「通常レイヤー」が対象なようですね。
これだと不便なので何とかしてみましょう。
フォルダにクリッピングを適用する
まずは「服」レイヤーのクリッピング設定を解除します。
「服」レイヤーが通常のレイヤーになったので、「服の影」レイヤーは「服」レイヤーにクリッピングされるようになりました。肌の部分にはみ出していた影は消えましたが、今度は「服」レイヤーが「下地」レイヤーからはみ出していますね……。
それでは、この状態の「服」レイヤーと「服の影」レイヤーを新規作成したフォルダに入れて、そのフォルダ自体にクリッピングを設定してみましょう!
どうでしょう!「服」レイヤーは下地レイヤーからはみ出さず、「服の影」レイヤーも「服」レイヤーからはみ出していませんね(^-^)
おまけに、このやり方ならパーツごとにフォルダ分けして管理できるので、レイヤーウィンドウもすっきり見やすく使えます。
これを同様に他のパーツにも適用すると……
このように、下地レイヤーからもはみ出さず、服・肌・髪といった各パーツの影もはみ出さず、おまけにレイヤーウィンドウがパーツ毎にフォルダ分けされて見やすい!後で修正もしやすい!
今回はシンプルなアニメ塗りを例にしましたが、厚塗りやぼかしを入れる時など便利さを実感します。
自分もつい最近、何気なくソフトをいじっていてこの方法を発見したのですが、これからはお世話になりそうです(^-^)
ぜひお試しあれ!