ゲームには様々な種類のフォントが使用されます。
1つのゲームにつき1つのフォントで統一する場合もあれば、複数のフォントを使い分ける場合もあります。
悲しいシーンでは弱々しい字体のフォントを、情熱的なシーンでは力強い字体のフォントを、上品なシーンでは繊細で美しいフォントを。
しかし、フォントにも個別にライセンスがあるので、気に入ったフォントが見つかったとしてもそれを好き勝手に使えるわけではありません。
Windowsに最初からインストールされているフォントを使うなんてもってのほか、有料フォントであっても「ゲームへの組み込みは別途契約が必要」といったライセンスになっている事が多いのです。
そこで、この記事では「商用利用可能」かつ「ゲームへの組み込みが可能」なオススメフォントをご紹介いたします。
ここでご紹介するフォントは筆者がライセンスを確認した限りで利用可能と判断したものです。最終的にはご自身でライセンスを確認して利用可否を判断してください。
Google Fonts
「Google Fonts」には多数の日本語フォントが無料で公開されています。
様々な言語のフォントがありますが、以下のリンクにアクセスしていただくと日本語フォントに限定して表示されるはずです。
https://fonts.google.com/?subset=japanese
ゲーム全編を通して使える品質の高いフォントはもちろんのこと、シーンに応じた使い分けが想定されるような個性的な字体が揃っています。
組み込み可能な無料フォントとして有名な「M+ FONTS」や、フォント制作会社「フォントワークス」の製品が複数Google Fontsに提供されていたりします。
しかも、商用利用可能で、ゲームへの組み込みもOKなライセンスとなっています。
ライセンスが安心かつ種類も豊富なので、フォント選びに迷ったら、まずは「Google Fonts」で探してみてはいかがでしょうか?
LINE Seed
「LINE」がフォントワークス株式会社・Fontrixと共同開発し、2022年10月24日にリリースした最新の日本語フォントが『LINE Seed JP』です。
https://seed.line.me/index_jp.html
なんと、日本人なら日常的に誰もが使っているであろう「LINE」で使用されるコーポレートフォントをゲーム内に組み込む事ができます!
LINEをイメージさせる丸みを帯びた字体が特徴で、ゲームのメインフォントとしても使いやすく、ゲーム内チャットに使用するなんて使い方も面白そうです。
フォント自体を有料販売しない限りは、商用・組み込みともに無料で使用できます。太っ腹ですね。
必須ではないようですが、営利目的で使用する場合は著作権表記が推奨されています。
コーポレート・ロゴ
会社のロゴっぽい字体の『コーポレート・ロゴ』もシーンに応じて使いやすいフォントです。
https://logotype.jp/corporate-logo-font-dl.html
実は筆者作のゲーム『人身売買デスゲーム』で表示される「キャラクター名」の部分にこのフォントが使用されています。
パッと見て目を引く、かっちりした印象のフォントを使いたい時に重宝します。
漢字と組み合わせると少々統一性が無くなってしまうので、基本的には「ひらがな・カタカナ」オンリーの見出しや名詞に適していると思います。