Midjourneyの使い方を徹底解説!利用規約や有料プラン詳細も

SNSで話題の、文章から画像を生成するAI「Midjourney」のクオリティが凄いです!

ゲーム制作やTRPG、挿絵、漫画の背景、デザインのアイデア出しなど、色々な用途で活用できそう!

ちなみに上のアイキャッチ画像はMidjourneyで生成しました。
他にもめちゃくちゃ綺麗な画像を作られている方々がたくさんいますよ!

https://twitter.com/haori_crescendo/status/1554377571017830402

さらに、サブスク登録すれば商用利用もできちゃいまして、画像の権利は生成した人のもの!ライセンスが明示されているので安心です。(ライセンスの詳細については後述)

まずは無料で25回分お試しできるので、ぜひぜひお試しください!

実際にはMidjourneyで画像を生成する度に消費されるのは「回数」ではなく「時間」です。デフォルトでは1枚生成するのに1分かかり、25分無料で使えるので分かりやすく「25分=25回」と表現しています。後述しますが、画像を生成する時間はパラメータで変更する事ができますので、その場合のコストは生成回数と比例しなくなります。

目次

まずはDiscordのアカウントを作成

Midjourneyでイラストを生成するには、チャットサービス「Discord」を使って命令を送信する必要があります。

まずは「Discord」のアプリをインストール、もしくは公式サイト(https://discord.com/)からアカウントを作成しましょう。

Discordの初期設定や使い方はここでは割愛しますが、LINEやSlackなど他のチャットサービスを使っている方なら分かりにくい事はありません。

DiscordのMidjourneyサーバーにサインイン

次にMidjourneyの公式サイト(https://www.midjourney.com/)へアクセスし、「Sign In With Discord」をクリックします。

するとDiscord上のサーバーへの招待リンクが表示されますので、招待を受けましょう。

Midjourneyサーバーには多数のチャットルームがありますが、まずは「NEWCOMER ROOMS」のうち、どれか1つに入ってみます。

「NEWCOMER ROOMS」には「newbies-」+「数字」のルームがいくつかありますが、どのルームに入っても大丈夫です。

なお、「NEWCOMER ROOMS」が表示されていない場合はDiscordを再起動(もしくは再ログイン)してみてくださいね。

ルームには他の人が生成した画像がたくさん表示されていますので、こんな画像が作れるんだという参考に眺めてみてください。一通り鑑賞したら、いよいよ自分で新しい画像を生成してみましょう。

文章からイラストを生成してみる

Discordの画面の下部にはメッセージ入力欄があります。通常はここに相手へのメッセージを書き込むのですが、Midjourneyではここに文章を書く事でAIに命令を送信できます。

「/imagine」と入力し、次に「スペースキー、Tabキー、Enterキー」のいずれかを押します。すると、「prompt」という欄が出てくるので、ここに自由に文章を書いてみましょう。

試しに「海が見える西洋の町と、龍が飛んでいる広い空。ジブリ風のアニメーション。」を翻訳サイトで英語に翻訳してコピペしてみました。

英語が基本的だけど、日本語を理解してくれる事もあるよ!翻訳が難しい単語は日本語でも試してみよう!

エンターキーで文章を送信すると、処理が始まります。最初は曇りガラスのようにぼやけた画像が表示されていますが、徐々に鮮明になっていくので「100%」まで待ちます。

候補のイラストが4パターン生成されました。龍が飛んでいるようには見えませんが、ひとまず町と海と空は描かれているようです。

さらに、画像の下にはいくつかボタンが表示されています。これは、

  • U1~U4:1~4番の画像を高解像度で生成する
  • V1~V4:1~4番の画像に似た画像をさらに4枚生成する
  • 更新マーク:もう一度新しく4枚の画像を生成する

という意味です。実行確認などは表示されず、押したらいきなり処理が始まっていますのでご注意ください。

画像を生成する度に使用可能分数がどんどん減っていきます。何度も生成しているとすぐに無くなってしまうので無駄遣いは避けましょう。残り回数を確認するには、Discordで「/info」と入力してエンターキーを2回押します。

なお、UとVの後の数字は、以下のように対応しています。

「U1~U4」ボタンを使って高解像度にした画像の下には以下の4つのボタンが表示されます。

  • Make Variations:新たにこの画像に似た4枚の画像を生成する
  • Upscale to Max:出力可能な最大サイズまで高解像度化する
  • Light Upscale Redo:細部を描き込まずに高解像度な画像を生成し直す
  • Web:投稿者のWebギャラリーへのリンク

生成した全ての画像はMidjourneyのマイページ(midjourney.com/app/)で確認する事ができます。※Discordアカウントでログインする必要があります。

Discode上の画像を見失った時は?

Discordでは他の人もどんどん画像を投稿しますので、自分の画像がどこにあるのか分からなくなる事があります。そんな時は、PC画面右上の「受信ボックス」を開きましょう(スマホアプリなら「@」タブをタッチします)

自分がDiscodeに投稿した画像へはここからジャンプする事ができます。

便利なパラメータ

「/imagine」のpromptには様々なパラメータを設定することで、生成される画像を調整することができます。以下にその一例をご紹介します。

AIに参考画像を提示する

promptに入力する文章よりも前に画像URLを入力すると、AIはその画像にインスピレーションを受けてイラストを描くようになります。画像URLは複数入力可能です。

また、promptに入力した文章よりも後に以下のパラメータを追加すると、入力した文章に対する参考画像の重み(参考画像画像をどれほど重要視するか)を指定できます。初期値は0.25です。

・「--iw」:文章に対する参考画像の重みを0.0~1.0で指定【例: --iw 0.5】

参考画像のURL、メインの文章、パラメータは書く順番が決まっているので覚えておきましょう!

/imagine prompt 画像URL 文章 その他パラメータ

文章の重みを指定する

promptに入力した複数の文章の末尾に「::」+数値を付けると、それぞれの文章をどれほど重要視するかを設定できます。初期値は1です。

・「::数値」:文章の重みを数値で指定【例: hot dog::1.5 food::-1】

上記の例は公式サイトに紹介されているもので、「ホットドッグ::1.5、食べ物::-1」の重みが設定されています。食べ物じゃなくて熱い犬が欲しいんだ!という時に使えそうですね。ちなみに各数値の合計がマイナスになるとダメみたいです。

画像のサイズを指定する

promptに入力した文章よりも後ろに、以下のようなパラメータを追加することができます。

・「--w」:64の倍数で画像の幅を指定【例: --w 1920】
・「--h」:64の倍数で画像の高さを指定【例: --h 1080】
・「--hd」:大きなサイズの画像に適したアルゴリズムを使います

なお、具体的なサイズを指定せずに画像の比率だけ設定する方法もあります。

・「--aspect」:アスペクト比を指定【例: --aspect 16:9】
・「--as」:上記「--aspect」の省略形【例: --as 16:9】
Midjourneyでは最大3MBまでの画像しか出力できない事に注意が必要です。あまりに大きな画像が必要な場合はPhotoshopなどで拡大しましょう。

画像のクオリティを調節する

promptに入力した文章よりも後ろにパラメータを付与して画像の詳細な部分まで描画するかどうかを調節できます。

・「--quality 0.25」:低品質ですが、4倍早く、コストが4分の1になります
・「--quality 0.5」:低品質ですが、2倍早く、コストが2分の1になります
・「--quality 1」:初期値です。画像の生成に1分かかり、1分のコストを消費します
・「--quality 2」:高品質ですが、2倍遅く、2倍のコストがかかります
「--quality」は「--q」と省略する事ができます。

「様式化」の強さを設定する

様式化って何? 芸術に詳しくない筆者にはよく分かりません。

この値が小さいほど絵が単調になり、値が高いほど芸術的になる、といった解釈で合っているでしょうか?

・「--stylize 625」:芸術的でない絵にしたいとき
・「--stylize 1250」:あまり厳密ではないが、キレイな絵にしたいとき
・「--stylize 2500」:初期値です
・「--stylize 20000」:文章に沿いつつもクレイジーな絵にしたいとき
・「--stylize 60000」:芸術を爆発させたいとき
「--stylize」は「--s」と省略する事ができます。

パラメータのデフォルト値を設定する

「私は16:9の画像しか作りません」という人は/prefer suffix」コマンドを使って、よく使うパラメータをデフォルト設定してみましょう!

/prefer suffix --as 16:9

上記のようにコマンドを送信すると、以降、パラメータをいちいち指定しなくても、全ての画像で同じパラメータが自動的に付与されるようになります。

デフォルト設定を解除するには、パラメータを指定せずにコマンドを送信すればOKです!

/prefer suffix

視覚的にパラメータのデフォルト値を変更する

また、「様式化の強さ」や「クオリティ」などについては、視覚的なボタンを使ってデフォルト値を設定する方法もあります。

Discordのメッセージ欄に「/settings」と入力してエンターキーを2回押すと、設定一覧が表示されます。

このボタンをクリックして選択状態にする事で、「様式化」や「クオリティ」といったパラメータをいちいち入力しなくてもデフォルト値として適用されるようになります。

なお、一番上の「MJ version」を変更する事はあまり無いかと思いますが、Midjourneyの旧バージョンのアルゴリズムを使用するためのパラメータです。数字が小さいほど古いアルゴリズムになります。

「Regular upscale」と「Light upscale」は、前述の高解像度化の方法をデフォルトで設定できるボタンです。

「Fast mode」と「Relax mode」「Public mode」と「Private mode」は後述するサブスク会員限定の有料機能となります。

オリジナルのパラメータを作成する

最後に、複数のパラメータを組み合わせてオリジナルのパラメータを作成する方法をご紹介します。

「/prefer option set」の後、「オリジナルのパラメータ名」、「パラメータ内容」の順に記載するのですが、入力方法に少しクセがあります。

  1. 「/prefer option set」と入力すると「option」欄が表示されるので、作成したいパラメータ名を入力
  2. カーソルを1つ右に移動させる
  3. 上に「value」が表示されるのでクリック

すると「option」欄の後ろに「value」欄が追加されるので、そこに好きなパラメータ内容を記入しましょう。

最後にエンターキーを押して送信すれば、オリジナルパラメータの完成です!

作成したオリジナルパラメータは他のパラメータと同じように

--fullhd

のような形で使用する事ができます。

また、「/prefer option list」コマンドを送信すれば作成済みのオリジナルパラメータ一覧を確認できます。

一度作成したパラメータを削除するには、上記「/prefer option set」コマンドの「option」欄にパラメータ名を記入したあと、「value」欄を追加しない状態で送信してください。

サブスクリプションの料金プラン

Midjourneyの個人向け有料プランは2種類です。

スクロールできます
Basicプラン
10ドル/月
Standardプラン
30ドル/月
画像を生成できる分数200分900分
リラックスモード
DMで画像を生成できる
プライベートモード追加
高速時間の追加購入

2つのプランの主な違いは、画像を生成できる分数(≒回数)と、「リラックスモード」が使えるかどうかです。

Discordのパラメータで「リラックスモード」をONにすると、画像の生成に時間がかかる代わりに、枚数無制限で画像を生成できるようになります。つまり、分数を消費せずに画像を生成できるわけですね。

2つのプランで共通の有料特典は以下です。

DM内で画像を生成できる

無料会員はオープンなDiscordルームで、他の参加者と一緒にMidjourneyを使う必要がありました。

しかし自分の投稿がどんどん流れていってしまうので、困る事も多いですよね。

有料プランに加入すればMidjourneyボットとのDM(ダイレクトメッセージ)内で画像の生成を行う事ができます。他のユーザーの投稿が次々と表示される公開ルームでやりとりしなくて良くなるので、落ち着いて作業ができますね。

ただし、DMを使って生成した画像も、Webギャラリーでは他の人に見られる事に注意が必要です。自分だけの画像を生成したい場合は以下の追加有料オプションを購入する必要があります。

プライベートモードの追加

「Basicプラン」「Standardプラン」ともに、月額20ドルを追加で支払う事で「プライベートモード」を使用することが可能になります。

プライベートモードで生成した画像は、Discordの公開チャットルームで生成した場合を除いて非公開となります。

高速時間の追加購入

両プランともに、デフォルトの画像を生成できる分数を使い切った後で、追加の分数を購入する事ができます。

60分追加するために4ドルです。

サブスクリプションの加入方法

Discordのメッセージ欄に、「/subscribe」と入力してエンターキーを2回押してみましょう。

するとサブスクリプションの加入ページへのリンクボタンが表示されますので、こちらをクリック。リンク先の確認画面が表示されますが、そのまま実行します。

2つのプランのどちらに加入するか選択して、Subscribeボタンをクリックしましょう。

するとstripeの決済ページに飛びますので、クレジットカード情報を入力して決済します。

Googleの日本語翻訳がONの状態だと決済後にエラーページが表示される事があるので、翻訳はOFFにしておきましょう。

ライセンスについて

Midjourneyで生成した画像は、サブスク登録していれば商用利用が可能という事ですが、しっかりと公式サイト(https://midjourney.gitbook.io/docs/billing)に記載されているライセンスを確認しておきましょう。

以下、ライセンスページに記載の文章を翻訳サイトを使いながら訳してみましたので参考にしてみてください。

Midjourneyの画像生成・チャットサービスを利用して作成されたアセットは、基本的にすべてお客様の所有物です。ただし、以下の例外に該当する場合は、この限りではありません。詳しくは利用規約をご覧ください。

例外1:無料会員のライセンス条項

あなたが有料会員でない場合、Midjourneyはあなたに「Creative Commons Noncommercial 4.0 Attribution International License」(以下「アセットライセンス」)の下でアセットに対するライセンスを付与します。

全文は発効日現在、こちらからアクセス可能です:https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/legalcode

例外 2: 法人ユーザー ライセンス条項

お客様が年間総収入100万ドル以上の企業の従業員またはオーナーで、雇用主または企業の利益のために本サービスを使用する場合、本サービスを使用またはアセットをお客様の企業のためにコピーするには、コーポレートプランを購入する必要があります。

コーポレートプランには、最大12ヶ月分のサービスに対する前払い金(返金不可)が含まれます。

例外 3: アセットのプライバシー

お客様がコーポレートライセンスの対象である場合、またはサブスクリプションにプライバシーアドオンを購入した場合、当社は、本サービスにおいて「プライベートモード」が適用されている状況下でお客様が作成したアセットを公開しないよう最善の努力をすることに同意するものとします。

Discordチャットルームのような共有またはオープンスペースで作成した画像は、プライベートモードが有効かどうかにかかわらず、そのチャットルームにいる全員が閲覧可能であることに留意してください。

注意事項

  • これらの条件は確定的なものではなく、ベータ版の進行に伴い、繰り返し適用されることになります。
  • Midjourneyはオープンなコミュニティであり、あなたの画像やプロンプトが公開された場合、他の人がそれを使用し、リミックスすることができます。デフォルトでは、あなたの画像は一般に公開され、リミックス可能なものとなっています。上記のように、お客様はMidjourneyにこれを許可するライセンスを付与しています。プライベートプランを購入した場合、これらの公開共有のデフォルトの一部を回避することができます。

簡単に言うと、サブスク登録していれば生成した画像をどのように使ってもOK。商用利用も可能。ただし100万ドル以上の収入がある企業は法人プランに加入してね。という感じです。

Midjourney側に許可する権利

なお、生成したアセットは基本的に自分のものですが、一定の権利をMidjourney側に許可する事が利用規約に記載されています。(Discordサーバー内のrulesルームを参照)

本サービスを利用することにより、お客様は Midjourney、その後継者、および譲受人に、お客様が本サービスに入力したテキスト、および画像プロンプト、またはお客様の指示により本サービスが生成した資産の複製、派生物の作成、公開表示、公開実行、サブライセンス、および配布に関する永久、世界、非排他、サブライセンス可能、無償の取消不能著作権を許諾するものとします。このライセンスは、理由の如何を問わず、いかなる当事者による本契約の終了後も存続します。

つまり、自分が生成した画像をMidjourney側が公開したり、配布する事を永久に許可してくださいね、という事です。

AIのアルゴリズム改良や、コミュニティの発展、サービス宣伝のためにこのような利用規約が定められているんだと思うよ!

なお、ライセンスの「例外3」に記載されている通り、「プライベートモードが適用されている状況下でお客様が作成したアセットを公開しないよう最善の努力をすることに同意する」とされています。

プライベートモードで画像を生成すれば勝手に公開される事はありませんのでご安心ください。

コマンド一覧表

基本的には「/imagine」コマンドくらいしか使う事は無いかと思いますが、その他にも便利なコマンドがたくさんあるので一覧表にまとめておきます。

/imaginepromptに入力した文章から4枚の画像を作成します。一番よく使うコマンドです。
/infoプロフィールやプラン、利用状況などの情報を表示します。残り画像生成数もここで確認できます。
/inviteあなたのDMに招待リンクを送信します。このリンクを他の人に送るとサーバーに招待できます。
/ideasプロンプトに入力する文章を思いつくためのランダムなアイデアを出します。
/help参考になるボットオプションを表示します。
/subscribeサブスクリプション登録ページへのリンクを表示します。
/showコマンドの後に生成画像のジョブIDを入力すると、高解像度化した時と同様に、画像と4つのボタンが表示されます。投稿が流れてしまった時に便利です。
/settingsボタンを使って視覚的にパラメータのデフォルト値を変更します。
/prefer suffixパラメータのデフォルト値をテキストで自由に設定できます。空白で設定を解除します。
/prefer auto_dm生成が完了した画像を自動的にDMに送信します。コマンド送信の度にON・OFFが切り替わります。
/prefer option set複数のパラメータを組み合わせた、自分だけのパラメータを作成できます。「オリジナルのパラメータ名」「パラメータ内容」の順に記載します。パラメータ内容を空白にすると、そのパラメータを削除できます。
/prefer option list上記で作成したオリジナルパラメータの一覧を表示します。
/fast【有料プランのみ】「fast」モードと「relax」モードを切り替えます。fastモードで残り画像生成数が無くなった場合は60分4ドルで追加課金されます。
/relax【有料プランのみ】「fast」モードと「relax」モードを切り替えます。relaxモードでは画像生成数が無制限になりますが、生成するのに時間がかかります。
/private【有料プランのみ】「プライベート」モードと 「公開」モードを切り替えます。「プライベートモード」では、あなたが生成した画像はあなたにしか見えません。
/public【有料プランのみ】「プライベート」モードと 「公開」モードを切り替えます。「公開」モードでは、あなたが生成した画像はすべての人に公開されます。
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